七月十七日(月)乙巳(舊閏五月廿四日・下弦 晴

 

今日の讀書・・今日も、『源氏物語(若紫)』。五二頁から六二頁。毎日ほぼ十頁ほどですが、九日からはじめて、それでも、約半分まで讀むことができました。 

考へてみたら、『源氏物語』 はやはり難しい。どう難しいかといふと、すでにくりかへし愚痴つぽく語つてきたやうに、「和本リテラシー」の向上だけでは讀めないからです。たしかに、お伽草子の場合は、ほとんど注釋書なしで理解できますが、『源氏物語』 はちんぷんかんぷんです。文字が讀めても本文を讀んだことにはならないのです。大げさに言へば、文化の斷絶をさへ感じるのでありますね。これが同じ日本語か、と思ふときもあります。 

 

それと、柴田錬三郎著『新編劍豪小説 梅一枝』(集英社文庫) を讀み終へました。こちらはお遊び。讀み飛ばしてすんでしまふイージーリーディングです。とはいへ、これがないと源氏も行き詰まつてしまふでせう。 

 

今日の寫眞・・今日のココとモモタ。甘えん坊のモモタはそばにきては鳴いて何かを求めるのです。