七月十五日(土)癸卯(舊閏五月廿二日 晴

 

今日の讀書・・今日も酷暑、エアコンを除濕にして、『源氏物語(若紫)』 を讀み進みました。とは言へ、すぐに眠くなつてうとうとですから、計が行きません。それでも、二七頁から四〇頁まで、戀ひ慕ふ藤壷の姪にあたる美少女に出會ひ、身柄を引き受けたいと申し出るのですが、少女の祖母にあたる尼君に斷られる場面のところまで・・・。 

まづは、「靑表紙本」で、ここで句點だらうなと思ふところまで讀み、わからない語句や文の意味を、二つの注釋書によつて確かめつつ進むのでありますから、まことに遲々たる歩みであります。讀んで字の如しといふところばかりではなく、ええ、こんな意味なのと思はれる文章をたどつていくのは苦行のやうでありまして、一應讀書してゐるといふ氣分は滿たされますけれど、いつまで根氣がつづくかわかりません。

 

一昨日のココの逃亡劇では、鈍感だと思つてゐたモモタが意外に神經質だつたことがわかりました。そのお二人さんが、なかよく飛び回つてゐるのを見てゐると、ぼくまで癒される思ひがいたします。ひざにあがり、橫になれば胸にのつてくるモモタですが、いままではいいかげんにしておりてもらつてゐましたが、これからは我慢して好きなやうにさせてあげたいと思ひます。でも、ココはスリムでいかにも少女つぽいのですが、お兄さんのモモタはデブですから重たいのです。 

 

今日の寫眞・・今日の切り抜き。本の廣告と「地域猫活動」について。「地域猫の会」は、妻が取り組んでゐる活動ですが、聞くところによれば、猫が好きとか、ノラにエサをあげてゐる人ほど無理解でやつかいだと申してをります。 

それと、のんびり過ごしてゐるココ。 

三枚目は、昨日求めた、西鄕さん關係の三册です。とくに、『西鄕隆盛の世界』は面白さうです。〈まえがき〉の冒頭に、かうあります。「首狩り族の中にいて人殺しは悪いことだと言った男。それが西鄕隆盛である。」