正月六日(日)舊十二月一日(癸卯・新月・小寒) 晴のち曇天
といふわけで、今日は寢不足。せつかく落ち着いて讀もうと思つた 『河内本 源氏物語』 が、居眠りに妨げられて順調に讀み進めませんでした。はやく〈桐壺〉を終らせて、〈空蝉〉、それから〈夕顔〉に入りたい。
といふのに、あれもこれもの惡いくせが出て、『説教かるかや』 と、それに、小島政次郎の 『葛飾北齋』 までも手に取つてしまひました。
今年の讀書の旅も、かうして寄り道が多くなりさうです。
それはそうと、我が愛猫のココが、ついに頬ずりをゆるしてくれました。忍耐強く待ちつづけてきたからですが、昨年あたりから一日一日と距離が近くなり、膝から胸、胸からだつこをさせるやうになり、ようやく最後の一線を越えてくれたのです。
これはうまく説明ができなくてもどかしいかぎりなんですが、日一日とふれあいひの度合が濃くなつてくる、これはココがノラネコだつたからでせうが、忍耐が必要だつたぶん、喜びもおおきいです。