七月六日(月)舊五月十六日(庚戌) 雨降つたりやんだり

 

今朝は齒科通院。入れ齒の不具合を調整していただき、クリーニング。

 

「毛倉野日記(五十)一九九八年五月」 書寫終了。

 

 

七月七日(火)舊五月十七日(辛亥・小暑) 曇天時々雨

 

山口博著 『王朝貴族物語 古代エリートの日常生活』(講談社現代新書) 讀了。參考書ではあるが、學術的とまでは言はないけれど、平安時代に關しての情報がとても多く、『源氏物語』 はもちろん、古典文學からの引用も多くて、じつに有益な啓蒙書となつてゐる。たとへば、「六条御息所がなぜ物の怪となって葵上に祟つた」のか、あらためて理解することができた。『源氏物語』 をよむ人にはとくにお薦めである。  

 

 

七月八日(水)舊五月十八日(壬子) 曇天雨降つたりやんだりのち晴

 

グレイは、モモタとココと違ひ、ソファーに腰かけるとすぐに胸にとびこんでくる。それがじつに可愛い。出會つたその日から胸にだきかかへてすごしてきたからだらう。モモタとココでは味はうことのなかつたぬくもりである。なでなですりすりしてゐると、ぼくを見あげる目はうつろ、これが子猫の魔力とでもいふのだらうか、もうめろめろである。

 

藤原伊織著 『名残り火 てのひらの闇Ⅱ』(文春文庫) が屆いたのでよみはじめる。 

また、おなじ藤原伊織の、『雪が降る』(講談社文庫) と 『ダナエ』(文春文庫) をアマゾンで注文する。

 


 

七月九日(木)舊五月十九日(癸丑) 雨降つたりやんだり

 

子猫をだきながら終日讀書。『名残り火 てのひらの闇Ⅱ』 もおもしろい。 

 

 

七月十日(金)舊五月廿日(甲寅) 曇天雨降つたりやんだり

 

藤原伊織の本を求めて、ブックオフをはしご。綾瀨驛前店と松戸驛前店の二軒をたずねて、『テロリストのパラソル』(文春文庫) と 『ひまわりの祝祭』(講談社文庫) と 『シリウスの道 上・下』(文春文庫) を探し出して購入。さらに、靑砥驛の竹内書店で、永瀬隼介著 『霧島から来た刑事』(光文社文庫) と 森詠著 『ソトゴト 公安刑事』(祥伝社文庫) を求める。前者は、はじめて手にとつたがおもしろさうである。

晝食は、柴又の川千家でうな重をいただくことができた。參道も帝釋天境内も人影はほとんど見られず。

 

歸宅後、藤原伊織著 『名残り火 てのひらの闇Ⅱ』(文春文庫) 讀了。つづいて、『テロリストのパラソル』 をよみはじめる。 

 


 

 

七月一日~卅一日 「讀書の旅」 ・・・』は和本及び變體假名・漢文)

 

二日 若松英輔著 『悲しみの秘儀』 (文春文庫)

四日 藤原伊織著 『てのひらの闇』 (文春文庫)

七日 山口博著 『王朝貴族物語 古代エリートの日常生活』 (講談社現代新書)

十日 藤原伊織著 『名残り火 てのひらの闇Ⅱ』 (文春文庫)