十一月十八日(日)甲寅(舊十月十一日) 

 

芦原伸著 『へるん先生の汽車旅行 小泉八雲と不思議の国・日本』(集英社文庫) 讀了。 

 

『源氏物語〈澪標〉』 は、靑表紙本で四〇頁まで讀み進みました。 

 

古本市で掘り出した和本が、けつこうな册數になりました。そこで、年代順に整理してみました。まだもれてゐるものがありますので、それらも隨時差し入れて、和本を本格的に讀む準備としたいと思ひます。 

さうしたら、ちやうど、讀みかけの 『好色一代男』 が最初から二番目に位置し、このまま讀み進んでいけることを思つて安堵しました。 

江戸時代の和本は、變體假名だけのものは少なく、漢字假名交り文がほとんどですが、だいたいがふり假名がふつてあるのでたいへん助かります。中には岩波文庫やその他活字になつてゐるものもあり、いざとなつたら助つ人として活用したい。 

面白さうなのを、何册かあげておきませう。 

 

著者未詳 『難波物語』 明暦元年(一六五五年

井原西鶴著 『好色一代男』 天和二年(一六八二年) 

作者未詳 『貧人太平記』 貞享五年(一六八八年) 

貝原益軒著 『大和俗訓』 寶永五年(一七〇八年) 

佚斉樗山著 『田舎荘子』 享保十二年(一七二七年) 

徳川宗春著 『温知政要』 享保十六年(一七三一年) 

三浦梅園著 『梅園叢書』 寛延三年(一七五〇年) 

白隠禅師作 『夜船閑話』 宝暦七年(一七五七年) 

本居宣長著 『菅笠日記』 明和九年(一七七二年) 

手島堵庵著 『知心辨疑』 安永二年(一七七三年) 

手島堵庵著 『爲學玉箒』 寛政元年(一七八九年) 

脇坂義堂著 『賣卜先生安樂傅受』 寛政八年(一七九六年) 

浄林坊辨惠著 『遠山奇談』 寛政十年(一七九八年) 

中澤道二著 『道二翁道話』 寛政七(一七九五年~文政七年(一八二四年) 

新井白蛾著 『聖學自在』 文化十三年(一八一六年) 

大田南畝著 『蜀山百首』 文化十五年(一八一八年

石川道斎著 『徳業編』 文政二年(一八一九年) 

壽福軒眞鏡述 『日用心法鈔』 天保十一年(一八四〇) 

『豫州安西往生記(總譽安西法師往生記)』 嘉永元年(一八四八年

守本惠觀編 『心學繪入 道歌百首和解』 明治十九年(一八八六年)