十一月五日(月)辛丑(舊九月廿八日) 晴のち曇りのち小雨

 

朝、西宮の神田君から電話があり、今新幹線で東京に向つてゐるので會ひたいといふ。で、午後一時に例の三省堂前で待ちあはせ、一緒に食事をし、また近況をお喋りしました。 

神保町は昨日で古本まつりが終了し、祭りのあとならぬ閑散とした雰圍氣でした。神田君と別れたあと、ただ一か所、常磐線の南柏驛で、「フィールズ南柏の古本市」が開催してゐたので、まあ、變はり映えはしないだらうと覺悟をしつつも足をのばしました。 

たしかに、めぼしいものはありませんでしたが、「平安朝かな名蹟選集」のうち、〈小島切〉と〈香紙切〉がそれぞれ三〇〇圓で求めることができました。