七月廿六日(木)己未(舊六月十四日) 曇り、暑さやはらぐ

 

少し暑さがやはらぎました。かといつて讀書がすすむわけもなく、どうにか讀みやすいシバレンの 『眠狂四郎孤剣五十三次』 を讀み上げることができました。すらすら讀めて樂しかつた。 

 

さう、ネットで見たら、ちよいと氣になつてゐた、《源氏物語をよむ》 の講義でお世話になつた伊東先生が出された、『藤の衣物語絵巻(遊女物語絵巻) : 影印・翻刻・研究』 < 笠間叢書 296 > が、二二八〇圓といふ安さで販賣してゐたので、すぐに注文してしまひました。定價で買へば、なんと、一六七七六圓(本體一五五三四圓)なのです。 

「中世絵巻物語の一つである 『遊女物語絵巻』 の現存する全段を影印、文字を全て復刻。復原と成立年代、語法、物語の用法などに詳細な論考を行い、ほとんど研究されることのなかったその全貌に光を当てる。」 

しかも、「『國書総目録』 にも記載がなく、前半部分のみが 『遊女絵物語』 の名で紹介されていた名称不詳の白描絵巻の後半(アメリカ)とともに、その全容を 『藤の衣物語絵巻』 の名のもとに、復源・研究。鎌倉物語と推断」。といふものです。まづは、手に取つてみたい。 

 

今夜もまたビールが美味しくいただけました。食欲もまあまあです。考へてみると、ひと月前頃から、從姉にいただいた養命酒を飲んできたからかも知れません。先日それが空になり、新しい容器のものをさらに飲みつづけてゐます。