七月十九日(木)壬子(舊六月七日) 晴、猛暑

 

朝、「循環器・心臟疾患専門病院」である “イムス葛飾ハートセンター” をたずねました。車で四、五分のところです。ところが、用意した受診理由をすべて看護婦さんに述べたにもかかはらず、門前拂ひをくらつてしまひました。 

せつかく補器をつけて行つたのに、醫師のお話を聞けなかつたどころかお顔をに接することもできませんでした。やつと決心して出かけたのに、なにがセカンド・オピニオンかと思ひました。 

それで空しく、今日も終日 〈空蝉〉 を讀みつづけました。