三月七日(水)戊戌(舊正月廿日 晴のちくもり

 

今日から、《彩の国 所沢古本まつり》が、西武鐵道所澤驛前のくすのきホールで開催され、初日の今日早速出かけてまゐりました。 

説明によれば、「歴史・芸能・美術等の専門書から児童書・レコード・文庫・マンガまで、8階平台300台、140台の多彩な品揃えで、お待ちしております」 といふ内容です。たしかに會場は廣く、ゆつくり見て歩けば一日がかりの大仕事です。 

ぼくは、一二時に到着し、出てきたのは四時でした。その間、トイレや休憩のために外にに出ましたが、魅力的な古書がふんだんにならべられ、その中から、數册でしたが、掘出し物と思はれる貴重な古本を、しかも廉價で手に入れることができました。 

 

今日の讀書・・森詠著 『彷徨う警官2 特命捜査』 を一氣に讀了。『彷徨う警官』 につづいて、破綻のない内容で實に讀みごたへがありました。森詠さんのは、初期の「世界をまたにかけたスパイ小説、軍事情報小説」などもですが、つまらなかつたといふものはありませんでした。でも、時代小説は、ちよつと輕かつたかな。 

 

今日の寫眞・・この三月一日から使用開始となつた所澤驛東口と驛ビル。くすのきホール八回の「古本まつり」會場とポスターと掘出し物の本。

 

特に、『三寶繪』 は、すでに讀んではゐるのですが、影印(複製)本を探してゐたのであります。それと、横山重さん編集の 『假名草子集』。「恨の介」の複製が最大の収穫でした。さらに、森銑三さんのライフワーク 『西鶴一家言』 と、ぼくにくづし字を學ぶことを薦めてくれた中野三敏先生のくづし字學習本。すべて現在のぼくの關心の射程内にあるものばかりです。 

最後は、昨日と今日讀み終へた、船戸与一著 『新宿・夏の死』 と、森詠著 『彷徨う警官2 特命捜査』。