二月十三日(火)丙子(舊十二月廿八日 晴、一時くもり

 

今朝、慈恵大學病院には九時前に着き、豫約がなくても診てくださいました。もちろん長時間待たされましたが、實際に見ていただき、レントゲン寫眞の結果を綜合すると、膿んでゐるといふのではなく、炎症を起こしてゐて、そこに入れ齒があたるので、激しい痛みが生じたといふことなのです。ですから、炎症がおさまればば痛みもなくなるだらうとのことでした。 

鍼と藥のおかげで痛みはなくなつてきましたが、抗生劑はしばらく飮むやうに、そして、かかりつけ醫に診てもらふやうにとのことでした。そして、抜かなければならなくなつたら、かかりつけ醫に紹介状を書いてもらつてから來るやうにと言はれました。 

病院を出たのはすでに十二時五分前、朝食もまだだつたので、病院の地下のそば屋にもどつてたぬきそばをいただきました。入れ齒がないと美味しく食べられないのがさみしいですが、しかたありません。それでも、痛み止めと抗生劑、それといつもの朝食後の藥も飮んで、やつと人心地がつきました。 

 

で、このまま歸るわけにはいきません。古本市はありませんけれど、神保町の古書街を歩くだけでもぼくの心身の最高のリハビリになります。歩いた結果、面白い本に、しかもばか安だつたので買つて來てしまひました。「はい・まっぷ」といふ文庫本サイズの東京の區分地圖です。それこそ、「一軒一軒の名前・番地を徹底収録!」といふ住宅地圖です。定價は一六〇〇圓から一八〇〇圓するのが十八冊、それがすべて一〇〇圓! 十數年昔のものですが、散歩で使ふぼくにはまつたく問題ありません。 

 

今日の讀書・・今日は、昔讀んだ北方謙三の「ハードボイルド長編」をだしてきて讀み出しました。まつたくはじめて讀むやうで、わくわくしました。 

 

今日の寫眞・・今日求めた文庫本。