二月十二日(月)乙亥(舊十二月廿七日 晴

 

今日は讀書どころではありませんでした。昨晩から齒が疼いて寢られず、いただいた痛み止めの藥も効かないやうで、本を讀む餘裕もありませんでした。それなのに、今日は休日。かかりつけの齒科醫院も慈恵大學病院もお休みです。それで、葛飾區の「広報」から、〈休日応急診療当番医〉を探し出して訪ねてきました。 

四ツ木にあるはじめて訪ねる醫院です。親切に對應してくださいましたが、痛みの元を取つてくださつたわけではなく、痛み止めと抗生劑をいただいて歸つてきました 

痛み止めは六時間おきにと言はれてゐるので我慢しましたが、たうてい耐へられるものではありません。それでも夕食をいただいたのですが、その後、痛みが倍増し、居ても立つても居られないとはこのことだと思ひました。さうしたら、妻が、鍼灸院へ行かうと言つて、連絡をとり、自分が通つてゐるところへつれていつてくれたのです。 

實は、心臟外科の醫師からは、鍼はやめておくやうにと言はれてゐたんですが、なにせ痛いのと、幸ひに抗生劑を飲みはじめてゐたので初體驗に臨みました。さう、我が家で育てたジュリ・マリの養ひ親であるといふこともありますから、こころよく「施術」してくださいました。鍼なんてはじめて、ちよつと不安でしたが、ウソのやうに痛みがなくなり、からだの緊張もときほぐれました。もう、感謝といふしかありません。 

さういへば、ぼくの心臟はひとの三分の一程度の機能しかありません。藥の効き目がうまくからだに作用してゐなかつたやうなのであります。 

 

今日の讀書・・今日はさういふわけで、藤沢周平著 『闇の歯車』 を讀みました。

 

今日の寫眞・・朝刊の切り抜き。思はず膝をたたいてしまひました。これこそ多くの方々に讀んでいただきたい!