正月廿二日(月)甲寅(舊十二月六日 曇天のち雪

 

今日の讀書・・なんとまあ、昨夜の八時ですよ。一週間前の十五日に注文した、『増註源氏物語湖月抄』 が屆いたのは。まあ、配達の方にはご苦勞樣としか言ひやうがありませんが、注文してから一週間もかかつたのは珍しいです。もつとも熊本の書店からでしたけれど。 

この 『増註源氏物語湖月抄』 は、〈北村季吟大人原註/猪熊夏樹大人補註/有川武彦・校訂、弘文社刊、昭和十二年三月第十一版發行〉 といふ分厚い上中下の三冊です。講談社學術文庫版は本書を縮刷したもので、こちらのはうは當然文字は大きいし、ぐつと讀みやすい。他の本屋とくらべても安かつたし、本自體の状態も惡くありません。 

他のクラスメートは、電子書籍で讀むとか言つてゐましたけれど、まづは、それがどのやうなものかよくお聞きしたいと思ひます。 

で、今日はあらためて、『増註源氏物語湖月抄』 の最初から讀みはじめてみました。藤井乙男の〈序〉、樋口功の〈北村季吟畧傳〉、それに、校訂者の〈自序〉と〈凡例〉。そして、先日は途中でギブアップした〈首巻〉に入りました。 

 

今日の寫眞・・昨日の切り抜きから。この傳で言へば、武器を持てば、敵對する國があるならばですけれど、戰ひを仕掛ける口實を與へるだけです。持たないが故に、この七十年間戰はずにすんできたのだと思ひます。 

『増註源氏物語湖月抄』 とその本文冒頭。 

それと、今日夕方の雪景色。と、四年前の大雪を樂しんだ今は亡きラムとの散歩。