正月七日(日)己亥(舊十一月廿一日 晴

 

今日の讀書・・『源氏物語』 も、それだけ讀んでゐればいいやうなものですけれど、それでは飽きてしまふでせうから、長つづきしないことは目に見えてゐます。それで、あれこれ工夫をして意欲をかきたたてゐるのですけれど、なんだかのめり込んで行くみたいで、ちよいと恐ろしい。 

といふのは、昨日作成した「源氏勉強表」を見ながら、藤原定家の 『奥入』 を出してきて開いたところ、これはなんだ? 暗號かと思ひました。しばらくにらんでゐましたけれどあきらめました。何を言ひたいのかがまつたく分かりません。きつと解讀の仕方があるのでせうが、ぼくの力ではお手上げです。 

それで、一條兼良の 『花鳥餘情』 を開いたところ、こちらのはうは讀めました。また分からないところもありましたが、活字本でもあり、〈序〉と〈桐壺〉をどうにか讀むことができました。たしかに言葉や事柄の註解書であり、これなら役に立ちさうです。

 

ぼくなんか讀んで面白ければそれでいいと思ひますけど、面白いの前に理解できるといふことがなくては面白いも面白くないもありません。それで、註解が必要で、古來、學者さんがあれこれ取り組んできたのですが、まだまだ未解決の部分があるんですね。それだけ深く、難しいのでせう。 

が、専門的な探求は學者さんにおまかせして、理解できる最大限をつくすために、そのために作成した「源氏勉強表」ですから、多角的に迫つて行きたいと思ふわけであります。ただ、これが素人の惡あがきにならないやうにはしたいものであります。 

と、まあ、面白く讀むにもこれまた工夫が必要な本であることも、事柄を複雜にしてをるのであります。で、注釋書のはうは適當に切り上げて、ダイジェスト本に目を向けました。 

「源氏勉強表」を作つたおかげで、何を順番に讀んでいつたらいいのかが一目瞭然。來週に迫つた、さくらアカデミーまでに、ダイジェスト本で、〈若紫〉〈紅葉賀〉〈花宴〉〈葵〉までは讀んでしまひたい。そして間近くなつたら、〈帚木〉を總なめにして、講義に備へたいと思ひます。 

 

今日の寫眞・・午後になつてから、妹の息子、隆也家族が新年の挨拶にやつてきました。母にとつては曾孫のさらちやんも三歳になり、言葉も達者。この四月からは幼稚園に通ふのださうです。モモタ君とも再會をはたし、ぼくは昔取つた杵柄で、折り紙をやらされました。