十二月廿七日(水)戊子(舊十一月十日 晴

 

今日の讀書・・『源氏小鏡』(高井家本) を讀み進み、たつた十二頁でしたけれど、〈第一きりつほ〉を讀み終へることができました。氣づいたのは、内容よりも、まづくづし字の字體です。今まで讀んできたくづし字とはだいぶ違つてゐましたけれど、讀みはじめてしまへばなれてくるものです。それでも、意味が通じないところではしばしば立ち止まつてしまひました。 

内容は、物語られると言ふものではなく、説明の羅列、といふか箇條書きのやうなもので、原文を讀んできたものにとつては、復習のためのダイジェスト版といつたところでせうか。これを讀んで、源氏を讀みましたよなんて言つてもらひたくないですね。 

 

晝からは、部屋のすみに積まれてゐた、訪ねた名所舊跡の案内などのパンフレット類の入つたいくつもの段ボール箱を整理しました。《中仙道を歩く》でいただいた資料は、一回一回袋に入れて保管してゐたはづなのに見失ひ、今日になつてやつと出てまゐりました。必要な資料も本も、見えるところに整理しておかないと、失はれたもの同然になつてしまふのです! 

 

今日の御詠歌・・二十四番の解説、二十四番、二十五番、二十五番の解説、(二十六番の解説は宿題)

 


 

*昨日の宿題、二十四番の解説 

「第二十四ばん せつつの國 かわべ郡中山寺むら しうんざん(紫雲山)中山寺 

本尊十一面觀世音菩薩 御長五尺 聖徳皇太子七世守(?)本尊にしてすなはち太子の開きなり」

 

*第二十四番札所 

「廿四ばん つのくに なかやまでら 

のもをもすぎ さとをもすぎて なかやまの てらへまゐるは のちのよのため」 

野をも過ぎ 里をも行きて 中山の 寺へ参るは 後の世のため

 

*第二十三番札所 

「廿三ばん はりまのきよみつ(淸水) 

あはれみや あまねきかどの しなじなに なにをかなのみ(なみの) こゝにきよみつ 

あはれみや 普き門の 品々に なにをかなのみ(波の) ここに淸水

 

*二十五番の解説 

 「第二十五ばん はりまの國かとう(加東)郡平きむら(平木村) 御たけ(嶽)山(?)淸水寺 

本尊千手觀世音菩薩 御長丈六 開山法道せんにんの御作なり」 

 

今日の寫眞・・至福の時をすごすココ。それと、『源氏小鏡』(高井家本)、〈第一きりつほ〉の冒頭。