十二月十七日(日)戊寅(舊十月卅日 晴

 

今日の讀書・・今朝、どういふわけか寢坊してしまひました。それでもどうにか朝食にありつけましたので、午前中は、昨日仕上げた 『歴史紀行 六十七 平安京編五・藤原道長紀行』 を友人知人の方々にお送りしました。 

まあ、中には迷惑な人もをられるでせうが、誰がさう思つてをられるのかわかりませんし、はじめからお送りしてきたのに途中でやめてしまふはうがもつと失禮に思ひますので、非禮を顧みず、遺書まがひの文面に添へて送りました。 

また、お送りしたい方がをられても、アドレスがわからないので斷念してをります。嫌でなければお敎へください。 

 

午後は、〈賢木〉を讀みつづけました。昨日 謠曲本の『葵上』と『野宮』を讀みましたが、今日の箇所は、源氏が野宮にゐる六條御息所に會いに行つたはいいけれど、兩者氣まずい思ひを抱いてお別れするところでした。 

いやあ、なんと申しませうか、氣位が高いと言ひますか、世間體を氣にしすぎると言ひませうか、まあ、自分の氣持ちに素直に従へない男女の仲のなんと難しいことか。もつとも、異性と言葉を交はすことなど苦手中の苦手だつたぼくには想像すらつきませんです。はい。 

 

今日はまた、弟と妹がやつてきました。母の顔を見に來たとは言へ、友人に會ふなどの用事があつたやうです。妹は夕食後歸つていきました。 

 

今日の御詠歌・・十二番の解説、十二番、十三番、十三番の解説、(十四番の解説は宿題) 


 

*昨日の宿題、十二番の解説 

「第十二ばん あふみの國 しが郡うちはた村岩間さん正ぼう寺 

本尊千手觀世音菩薩 御長八尺 開山たいちやう上人の御作なり」

 

*第十二番札所 

「十二ばん あふみのくにいはまでら(岩間寺) 

みなかみは いづくなるらん いわまでら きしうつなみか まつかせのおと」 

(水上は いづくなるらん 岩間寺 岸うつ波か 松風の音)

 

*第十三番札所 

「十三ばん あふみのくにいしやまでら石山寺) 

のちのよを ねがふこころは かろくとも ほとけのちかい おもきいしやま 」 

後の世を 願ふ心は かろくとも 佛の誓ひ おもき石山)

 

*十三番の解説 

「第十三ばん あふみの國しが郡寺べ(寺邊)村石光山いしやま寺 

本尊如意輪觀世音菩薩 御長六 開山良べんそうじやうの御作なり」 

 

今日の寫眞・・盛大なる晩餐!