九月十一日(月)辛丑(舊七月廿一日 晴のちくもり

 

今日の讀書・・さて、いよいよ今週の土曜日から、學習院さくらアカデミー 《源氏物語をよむ》 の秋の講義がはじまります。春に讀んだ、そのつづきからといふので、すでに準備といふか豫習はできてゐるので氣は樂ですけれども、それまでに、「靑表紙本」で 「紫の上系(十七帖)」 の第五卷目 〈葵〉 の卷をすませておきたいのです。できれば、「紫の上系(十七帖)」 のすべてを讀んでしまひたいと思つてゐましたけれど、なになに手強ひことこの上ありません。せめて區切りのよいところまで讀んでしまひませう。

 

もちろん、今日も讀み進みました。が、昨日讀んだ、池波さんの 『仕掛人・藤枝梅安』、その第二彈を讀み出してしまひました。 「やめられない とまらない かっぱえびせん」、ではありませんが、全七彈、樂しみながら、『源氏』 の合間を縫つて、味はつて讀んでいきたいと思ひます。

 

それと、また、くづし字のお勉強のうち、いづれは讀むべき寫本のうち、お遊びとして、井原西鶴の 『好色一代男』 を選びました。例の、『和歌威德物語』 と同じやうに、ちょぼちょぼ讀んでいこうかと思ひ、古典文庫の複製本を解體して、八卷の分册にしました。薄つぺらで、持ち運びべんり。違ふ時代の違ふくづし字の形を學べたら、一石二鳥、いや三鳥にはなるでせう。 

まあ、なんだか體調もよくなつてきましたので、殘された日々を讀書で滿たしたいです。  

 

今日の寫眞・・池波正太郎著 『殺しの掟』 と 『仕掛人・藤枝梅安』 シリーズの最初の二册。それと、分册にした、古典文庫版 『好色一代男』。