八月卅日(水)己丑(舊七月九日 曇天、夕方雷雨

 

今日の讀書・・今日は休養日。『源氏物語〈葵〉』 を讀みつづけました。ちやうど、御息所が物の怪となつて、葵の上を苦しめる場面です。佳境に入つてきましたが、靑表紙本」のまだ三八頁のあたりで、殘すところ、まだ八〇頁もあります。 

 

で、根を詰める讀書は長つづきしませんし、心臟にもよくないので、ときどき寢轉んで寄り道です。池波正太郎さんの 『秘伝の声(上)』(新潮文庫) を讀みだしました。二册で一〇〇圓のワゴンの中から發掘したものですが、池波さんは面白い。それにきれいな本です。みなさん誤解してゐるやうですが、古本屋さんのはうが本はきれいなんです。圖書館の本は貸出が多いほんほど汚れてゐて、ぼくは大嫌いです。なんと言つても古本に軍配です! それにつけても、池波さんと 『源氏』 の違ひ! これが同じ日本語かと疑つてしまひます。 

 

今日の寫眞・・今日のモモタとココ。