八月廿九日(火)戊子(舊七月八日・上弦 晴たり曇つたり

 

今日は、慈惠大病院への通院日。『源氏物語〈葵〉』 だけを持つて出かけました。今回も、血液檢査と心電圖檢査の結果は良好でした。さう、おまけに、息をはいたり吸つたりする「肺機能檢査」も受けました。この春から、氣管支喘息の「吸入」をしてゐるので、そのためでしたが、どうにか正常の域に入つてゐたので安心しました。 

それと、近ごろ氣になつてゐることを申し上げましたら、一つは、ペースメーカーの脈博の下限を少し下げてくれました。また、ノドについては、ついでだからと、内視鏡檢査(胃カメラ)をすることになつてしまひました。三年前にしてゐますが、そろそろしておきませうといふのです。それも明後日です。

 

そんなこんなで、待ち時間に、『源氏物語〈葵〉』 は數頁讀み進んだだけでした。が、歸路、神保町へ寄り道することはできました。今日は、西秋書店を訪ねて、おやぢさんとあれこれお喋りをして、今どんな本が高價かを敎へてもらいました。例へば、先日話に出た、『今鏡』 もさうですけれど、角川文庫の 『さごろも物語』 は格別です。文庫本なのに、何萬圓もするさうです! 殘念ながら、ぼくは持つてゐませんでした。 

 

今日の寫眞・・慈惠創設者、高木兼寬の建學精神 「病気を診ずして 病人を診よ」 と、病院に入つてゐる蕎麦屋のたぬきそば。