八月六日(日)乙丑(舊六月十五日 曇天のち晴

 

今日の讀書・・今日は、明日の講義のための豫習として、テキストの、「源氏物語の 『鳥』 考」 を讀みました。「源氏物語の引歌の種々相」 につづく伊東先生の論文ですが、これまた説得力のあるとても素晴らしい論文でした。まづ、よく理解できました。そして、文章が、言ひ盡くせて妙とでも言ひませうか、文字通り、「言葉で十分に表現する」といふ意味で、言ひたいこと、述べたいことが表現されてゐることです。それでよく理解できたわけです。論文なのですが、あまりにもいい文章なので、ぼくはうつとりと味はひながら讀むことができました。

丸谷才一さんが伊東先生の論文を絶讃したのは、ただ論として内容がよかつただけではないやうに思ひます。

 

夕方、甥の隆也君家族が遊びにきました。娘のさらちやんに、モモタを會はせたら、モモタも靜かにさはらせてゐました。さらちやん、初のネコ體驗でした。ですが、ココは、人の氣配を察するやいなや、奥の部屋のすみに隱れてしまひ、たうとう出てきようとはしませんでした。 

 

今日の寫眞・・さらちやん、初のネコ體驗!