八月五日(土)甲子(舊六月十四日 曇天、臺風九州に接近

 

子ネコが引き取られていきました。いや、正確に言ふと、子どもが産まれさうな母ネコを新たに預かることになつたので、他の方のところに移されただけで、まだ里親は見つかつてゐません。それにしても、ぼくの知らないうちにそれぞれの移動がなされたので、氣がついたときにはゐなくなつてゐたんです。 

臨月を迎へた母ネコは、暗がりでみたかぎり、おとなしさうなネコです。まだ小さなネコです。産まれてから、さらに十日あまりはそつとしておきたいといふので、しばらくは書庫への出入りは控へることにしました。

 

それはさうと、一度は飼つてあげてもいいかなと思つた子ネコが、氣がついたらゐなかつたんです。へ~ええ、と思つてとても寂しくなりました。 

さう、それで、その子ネコをだいてあげたあと、書齋にはいると、モモタとココがいきなり近づいてきては甘えるのであります。それが數度におよびましたから、妻に話すと、聞いてきたはなしによると、他のネコのにほひを感じとつて嫉妬した、そのやうな反應ではないかといふのです。 

イヌの嗅覺については、愛犬ラムで檢證濟みですが、ネコも嗅覺がするどいのでせうか。はじめて知りました。 

 

今日の寫眞・・もう會へない名無しの子ネコの記念に・・・。