五月廿六日(金)癸丑(舊五月朔日・朔 雨のち曇り

 

今日の讀書・・藤本泉著 『源氏物語99の謎』 につづき、『歴史推理 王朝才女の謎 《紫式部複数説》』(徳間文庫) を讀み終らせました。面白かつた! 

謎をひめた 『源氏物語』 なんて、魅力的です。ただわかつてゐることを上から押しつけられるのではなく、疑問を持ちつつ、解決しつつ讀んでいいなんて、これはうれしいですね。 

さうなんです。どのやうな參考書も注釋書も、考へてみると、『源氏物語』 はすでに研究濟みで、それを黙つて聞けといふ態度が見え見えですからね。さう言ふ意味で、藤本さんのこの本は、刺激的で、讀む者に自信を與へてくれます。 

藤本さんの主張の一つは、 『源氏物語』 の眞の作者は誰なのか、その第一の候補者が、なんと、源高明だといふのです。さもありなんとぼくは思ひました。 

 

「歴史紀行 目録 (抄)」 を何カ所か書き直して印刷する。 

 

今日の寫眞・・「矢切の渡し」の船頭さんの愛犬なんでせうか、クマくんとともに。それと、寅さん記念館にて。