五月廿二日(月)己酉(舊四月廿七日 晴、暑い

 

今日は、《東山會 初夏の散策》(五月二十五日) の下見に出かけてきました。もう少し早く出かけられたらよかつたのですが、體調がままならず、開催を數日後に控へてやつと實行できたのでありました。 

かういふのを、机上の空論とでも言ふのでせうか。實際に歩いて見て、地圖を見て計畫したコースがいかに大變なものであつたかが身に染みてわかりました。ぼく自身がきつかつたのと、メンバーのなかには肋骨にひびが入つたかた、アキレス腱を痛めたかたなどがをられるので、大幅に計畫を立て直すことにしました。 

なにせ、出發から柴又驛到着まで、およそ二三〇〇〇歩。矢切の渡しも、あと數分遲れれば乘りそこなふところだつたのです。

 

そもそも、訪ねた堀切菖蒲園の花がまだ咲きはじめたところで、がつかりせざるを得ないこと、それと、晝食を豫定してゐた大黑家さんがしばらくは休業するとの張り紙がしてあつたりで、肝心なところが空しい状況でして、せめて、矢切の渡しと柴又は樂しんでいただきたいと思つたしだいです。 

それで、立て直した計畫です。 

 

*コース 京成電鐵堀切菖蒲園驛集合→ 堀切菖蒲園→ 京成八幡驛下車、八幡の藪知らず→ 葛飾八幡宮 (大黑家さんで、荷風セットをいただく豫定でしたがとりやめて)→ 永井荷風終焉の地→ 白幡天神社(幸田露伴と永井荷風の文学碑)→ 幸田露伴の終焉の地→ 晝食(華屋与兵衞)→ 櫻土手公園(文學の散歩道)→ 眞間の手兒奈(手兒奈靈堂・眞間の井)→ ここからおほはばに變更し、京成國府臺驛まで歩いて、バスに乘り、下矢切停留所下車→ 西蓮寺(野菊の墓碑)→ 矢切の渡し→ 寅さん記念館→ 柴又帝釋天→ 柴又驛か金町驛近邊で會食→ 金町驛で解散 

 

國府臺の里見公園は、子どものときにたびたび遊びに行きましたが、手兒奈靈堂や野菊の墓碑ははじめてでした。これで、時間的に餘裕ができさうなので、今日の行程とはうつてかはつて、のんびりと歩けると思ひます。 

ちなみに、新しい計畫で除外したところは、郭沫若記念館と、下總國分寺趾と、下總國分尼寺跡と、じゅん菜池緑地公園です(以上、今日の寫眞參照)。この間が實にきびしかつたので省かせていただきました。 

 

今日の寫眞・・咲きそろうのはまだまだ先に見える堀切菖蒲園。ただ、堀切菖蒲園の菖蒲の品種の多さは、全國的にみても群を抜いてゐるさうです。 

つづいて、大黑家の休業のお知らせと、郭沫若記念館と、下總國分寺趾 

さらに、じゅん菜池緑地公園と、矢切の渡し。強い南風にあおられながら、こちらに向かつてゐる最終便。