四月廿三日(土)己卯(舊三月廿六日 曇り

 

今日の讀書・・「源氏物語をよむ」の講座がはじまつたのと同時に、『源氏物語』 のくづし字原文を讀みはじめまして、今日は、昨日のその成果(?)を踏まへて、單語の意味を調べ調べ、できるだけ正確に讀むやうにしてみました。 

すると、『落窪物語』 ではいいかげんに讀み飛ばしてきた、單語や語句が氣になり出し、引つかかるやうになりました。例へば、「まさなきこととも」は、「正無し」で、讀んで字のごとく、「よろしくない」とか、「尋常でない」といふ意味なんですね。 

また、「えさらぬめたう」の「さらぬ」は、「避けられぬ」で、「どうしても通らざるをえない馬道」といふやうに、表面から感じる意味合ひの奥にひそんでゐる、置かれた文脈が表現しようとしてゐる情景が浮かぶやに讀むことが、ただしく讀むことであることを、今更ながらにしてお勉強いたしつつあります。 

 

今日の寫眞・・昨日求めた本。『馬琴日記』 はこれで全4册お揃ひ。