四月三日(月)庚申(舊三月七日 晴

 

今日、母が手術を受けました。三月二十五日の朝轉倒し、救急車を呼んで入院。しばらくは樣子をみてゐましたが、十日たつてやつと手術ができて、一應成功したやうです。一應といふのは、今回は、もどつてきてからずつと痛がつてゐるのです。 

二年前は、右の大腿骨骨折でした。今回はその左で、まあ、痛いのは仕方ないとして、前回のやうに早く回復するかどうかは分かりません。 

 

今日の寫眞・・昨日掘り出した、鈴木大拙編著『妙好人浅原才市集』(春秋社) と、母の手術を待つあひだ讀んでゐた、山田風太郎著『あと千回の晩飯』(朝日文庫)。 著者七十二歳のときの著述ですが、まあ、身につまされる病氣の話滿載。ぼくは、あと何回食事ができるのだらうか? と考へさせられました。 

病院への途中にある「そば処喜久家」と天ざる。いつも通り過ぎてゐましたが、はじめて入りました。また來ようと思ひました。