三月廿五日(土)辛亥(舊二月廿八日 晴

 

出がけにアクシデントがありました。まあ、落ち着いたら書こうと思ひますが、とんでもないことになりました。 

ほんとうは、『東京山手・下町散歩 120コース収録』(昭文社) を持つて、今日から「散歩」をはじめようと思つてゐたのです。それが延期を餘儀なくされてしまひました。この本は、數あるガイドブックのなかでも、抜群によく出來てゐて、實用的なんです。やつとはじめられるかなと思つた矢先なのに、ちよいと出鼻を挫かれてしまひました。 

でも、七轉び八起きのぼくですから、氣をとりなほして、豫定を變更して出かけてきました。もちろん神保町と高圓寺の古書會館であります。 

 

今日の讀書・・平岩弓枝著『平安妖異伝』(新潮文庫) 讀了。藤原道長が「少年樂士」とともに難事件を解決するといふ、連載ものでした。毎回必ず古樂器にまつはる「妖異」なので興味がわきました。 

島内景三さんの解説を讀んで知つたのですが、平岩弓枝さんは、「代々木八幡神社の宮司の娘として生まれた」方なんですね。だから、「『雅楽』に関する薀蓄のすべてを傾けている」やうなのです。續編もありますから、樂しみです。 

 

今日の寫眞・・平岩弓枝著『平安妖異伝』 と、續編の 『道長の冒険』。 

それと、『東京山手・下町散歩』 と、今日求めた 『藤沢周平と江戸を歩く』(光文社)。藤澤周平は、すべて文庫本で讀んでゐるのですが、これは、再讀しつつ歩いてみたくて購入しました。