正月二日(月)己丑(舊十二月五日 曇りのち晴

 

今日の讀書・・元旦から、『伊勢物語』 を讀みはじめましたが、はじめの部分は何度も讀みかへしてゐるので、内容が分かつてゐることもあるでせうが、『蜻蛉日記』を讀み通した經驗から言ふと、なんとも分かりやすくて讀みやすい。まるで谷川が平野に躍り出た感がします。 

『蜻蛉日記』 は日記ですから、自分だけ分かつてゐればいいからでせう、文章に主語がほとんどないのです。だれがだれに何をしたかがさつぱりわからないから、漠然とした状況しか傳はつてきません。しかも筆者の深刻な愚痴とぼやきばかり。ですから、注解書が手放せませんでした。それにひきかへ、『伊勢物語』 は面白い。物語として理解できるからです。 

 

『伊勢物語』 は朝晩のベッドの中でしか讀みませんが、日中は、『源氏物語人殺し絵巻』 を繼讀。なんだか、『源氏物語』 の本文を讀んでゐるやうな重量感といふか、深刻さがあります。頁がなかなか進みません。はたして、どうなるのやら。 

 

さうだ、昨日年賀状が屆きました。それも十二枚です。年賀状をやめてからすでに二十數年たつのに、ありがたいことです。はい。 

 

今日の寫眞・・一日中子猫の相手をしながらの讀書でしたが、ココを見てゐるとあきません。