十二月十一日(日)丁卯(舊十一月十三日 晴

 

今日の讀書・・赤城宗徳著 『新編將門地誌一』 を讀んでゐたら、その「将門の父」の章で、「良将の本拠地佐倉」がとりあげられてゐて、またその内容が舊跡ガイドのやうで、いきなり訪ねてみたくなりました。 

場所も、我らが京成電鐡の佐倉です。ただ、下車驛は次の大佐倉驛ですが、そこから歩いてわづかなところに平良將創建の八幡神社があり、將門ノ口宮神社があり、將門を裏切つたといはれる、彼の愛妾「桔梗」の塚までもあります。

 

また、ずつともどつて、京成本八幡驛近くにある、「八幡の藪知らず」は、平良將の墓だともいはれてゐるとか。さらに、隣の菅野は、將門を討ちに、京都からはるばるやつてきて、ここで妻を亡くした菅野氏に由來するのではないかなどなど、いやあ、こんな近くに將門さんとその關係者がをられたのであります。 

さつそく訪ねてみなくてはなりません。來週に迫つた本番の前哨戰となりますればしめしめでありますが。

 

それにしてもですが、この本八幡と菅野はもうすでに何回とりあげたでせうか。幸田露伴さんの終焉の地ですし、永井荷風さんの終焉の地でもあります。こんどは、將門の父、平良將の終焉の地とくれば、もう怖いものなしですね。お三方を偲びながら、大黒屋の〈荷風セット〉を食べてみようかしら。 

 

今日の寫眞・・金泥と墨字の二種の 『仏説摩訶般若波羅蜜多心経』 と、今日のココ。