十一月廿九日(火)乙卯(舊十一月朔日・朔 晴

 

ナカヤさんにお呼ばれされてゐたので出かけてまゐりました。江東區東砂六丁目まで、荒川放水路を下ればいいので、簡單なやうですが、今日も右岸に沿つて走つたところ、いたるところで工事中。くねくねと遠回りして、けつこう時間をとつてしまひました。 

ナカヤさんお店の前には、昭和四十七年といひますから、一九七二年ですね、ぼくが結婚する前の年ですけれど、その年まで、都電二九系統の終點驛「葛西橋」があつたのです。ですから、當時は、上野經由で須田町まで行き、そこから二九系統のチンチン電車に乘つて訪ねたものでした。まあ、今日、自動車があるから、一直線ですけれど、子どもの足で訪問するにはとても遠く感じたものでした。 

それが、いくら遠回りしたからといつても三〇分そこいらで着いてしまふのです。といつて、さしたる用のある訪問ではないので氣樂に訪ね、二、三時間寫眞やパソコンの操作についてお話をかはし、さう、うな重をご馳走になつて歸つてきました。まるで食ひ逃げのやうでした。ごちそうさまでした。 

歸りは、葛西橋はなくなつてしまつたので、現在の葛西橋を渡り、船堀通りに出てからはひたすら北上、平和橋通りを經て歸宅いたしました。 

 

ベッドの部屋の配線が複雑になつてきたので、新しくコンセントをつけてもらはうと、電氣屋さんにたのんだところ、ぼくの留守中にきて見てくれたやうで、工事は明日行ふといふことでした。なにせ、引いたコードを三本渡らなくては書からトイレまで行けないのでは、暗いときは危なくてしかたありません。 

 

今日の讀書・・『蝸牛庵訪問記』 を繼讀しつつも、物語ではないので、遅々として進まず。

 

今日の寫眞・・ナカヤさん宅で。