十一月十六日(水)壬寅(舊十月十七日 曇り

 

今日の讀書・・今日は、服部さんと、東京國立博物館で開催中の 《禪─心をかたちに》展を見に行つてきました。ほんとうは、藤卷さんと三人連れのはづだつたのですが、マキさんが都合がつかなかつたので、二人で出かけることになつた次第であります。 

また、出かける先も、王子の方を豫定してゐたのですが、楓さんから、この特別展の「期限付無料観覧券」をいただいたもので、急遽變更したのでした。

 

京成上野驛改札口で一〇時に待ち合はせ、上野公園を歩いて博物館へは行きました。平日といふのに、けつこう人が出てゐました。 

《臨済禅師一一五〇年・白隠禅師二五〇年遠諱記念 特別展「禅―心をかたちに―」》 が正確な展示名稱のやうです。 

入場はスムーズで、平成館の前も靜かでありまして、行列を待たされることはありませんでした。でも、會場内は混み合つてゐて、ここかしこで澁滯。まあ、見るべきものは見たと言つておきませう。とにかく、禪僧の肖像畫が多く、だれが誰だかわからないまでも、白隠さんと一休さんは別格でしたね。また、國寶の「油滴天目」と「玳玻天目」兩茶碗には見とれてしまひました。

 

聞くと、服部さんは、午後に仕事が入り、下北澤まで行かなければならないといふので、少し早めに上野廣小路のとんかつの《武蔵野》を訪ねました。ところが、地下も含めて滿席で入る餘地がありませんでした。まだ午後一時になつてゐないのにです。三〇分ほど待ちましたが、結局「準備中」にしてしまつたやうなので、急遽、中央通りを渡つて御徒町側の路地にある《とん八亭》に場所を變へました。しかし、ここも滿席。それでも二〇分待つて席に着くことができました。二人でひれかつ定食を注文し、それはそれは美味しくて、大滿足でお別れしました。 

 

今日の寫眞・・東博前の公園にて。上野廣小路裏にある、《とんかつ とん八亭》前にて。