九月十四日(水)己亥(舊八月十四日 曇天

 

今朝の計測も變はらず。體重は61・1キロと、ほとんど一定になつてきました。動き回るには、もう少しあつたはうがいいかと思ひますが、讀書三昧の日々を送つてゐる現在の状況ではこんなものでせう。 

 

さう、今日は思はぬハプニングがありました。我が家の斜向かひのおぢさんが飛び込んで來たのであります。聞けば、自分の家の庭に來てゐたヲナガがノラネコに襲はれたといふのです。咥へられてゐたところをどうにか引き離したけれども、おたくでエサをあげてゐるネコではないかと、それでやつてきたのでありました。 

話を聞いてゐて、たしかにノラネコが襲つたのでせうけれども、我が家に來てゐるネコかどうか分かりませんし、それより、なんとドジな鳥かと思ひました。おそらくすでに弱つてゐたのかも知れません。おぢさんの家の庭によく來てゐた鳥だなんて言つたつて、野生の鳥ですから、逃げる自由もあつたわけで、一概にノラネコだけに非があるとは思へませんが、それとも、それだけノラの能力が秀でてゐたのでせうか。

 

さういへば、ラムが毛倉野の山で、セミをよく食べてゐましたし、モグラやトカゲやネズミや、いや、サルやタヌキやイノシシと戰ふのを目の當たりにしてきましたから、自然の攝理にはただ驚くやら、樂しいやら、ただただ敬意を評するしかありません。傷ついたはうには氣の毒としか言ひやうがありませんが。

 

でも、ご近所で、いつもはノラネコにも好意的な方ですので、言ひたいことを聞くだけにして、血を流してゐるヲナガを引き取つてきました。病院へつれて行つて診てもらふためです。 

ところが、いつもノラネコのことでお世話になつてゐる動物病院に行つたら、野生の鳥は診ることができないといふのであります。他の動物病院にも當たりましたがだめで、鳥專門の病院でも、飼ひ鳥(?)しか診ないといふことがわかりました。つまり、「鳥獣保護法に基づき、一般人が野鳥を捕獲・保護することは禁じられている」のであります。

 

といふことで、今夜は保護しますが、明日、敎へていただいた、《東京都環境局自然環境部》に電話してから、どうするか考へたいと思ひます。 

またなんとも難しい問題にぶつかりました。が、あまりのめり込むのはやめにします。