七月八日(金)辛卯(舊六月五日 晴のちうすぐもり

 

今日も、我が『歴史紀行』の書式の修正のつづきを行ひました。一昨日までに、第一號から第五號までを仕上げましたが、今日は、第六號も仕上げ、ついでに、第一號から第六號までのすべての文章の漢字を「正字」に變換しました。 

正字を使ひはじめたのは、中仙道を歩きはじめてからですから、あとの何號かも變換しながら修正を行はなければなりませんが、まあ、ぼくの唯一の作品ですからね、納得のいくやうにまとめたいと思ひます。 

 

今日の讀書・・中村眞一郎著『王朝物語』(新潮文庫)繼讀中。これは、何が何でも讀んでおかなければならない内容の本だとの思ひがますます募つてきました。幸ひなことに、取り上げられてゐる書物のほとんどの影印本がすでに手元にあるので、これからのぼくの讀書の太い指針になることは間違ひありませんね。 

 

今日の《平和の俳句》・・「平和とはとむらいの火が消えぬ時」(十七歳男) 

〈いとうせいこう〉 広島に行って考えた高校生の句。本当に落ち着いて死者を弔うには平和が必要になる。祈る者も戦火に巻き込まれては祈りが足りぬ。 

 

今日の寫眞・・今朝、起きようとしたら、ベッドの下からオトちやんが顔を出してゐるではありませんか。急いで一枚撮りましたが、やはりピントがややぶれてゐました。それとともに、だいぶ病んでゐるのではないかといふ顔つきが心配です。でも、だんだん行動の範圍が廣くなつて來てゐるやうなので、妻とともにほつとしてゐます。 

それにひきかへ、ココのやんちやぶりには驚きです。