六月廿九日(水)壬午(舊五月廿五日 曇天一時小雨

 

今日も無爲にすごす。 

ただ、今日もまた、モモタとノラ子に振り回された一日でありました。

 

別々の部屋では、食事を與へたりトイレの掃除もたいへんなので、オスのモモタとメスのノラを、思ひきつて合はせてみました。すると相性がよかつたのでせう、はじめは前足でたたきあつてゐましたが、しだいにじやれあひ、ついには仲よく、といふか、モモタがまるで母親のやうにノラをなめはじめ、ノラもそれがうれしいらしくて、それからは連れ立つて行動しはじめました。

 

また、ぼくが近づくと逃げ惑つてゐたノラが、ぼくにすり寄るモモタと一緒にやつてくるので、そつと撫でたり、さすつてあげたりができるやうになりました。一日にしてです。ぼくの人生にとつてはじめての體驗です!

 

ノラは、どうみても飼ひ主に捨てられたのだと思ひます。他の兄弟姉妹とくらべたら、器量がよくなかつたのでせう。でも、不器量といつても、ぼくには愛らしく思へます。とぼけた顔がなんとも言へません。 

 

今日の《平和の俳句》・・「例えばさ君と一緒にお茶飲むような」(四十四歳女) 

〈中江有里〉 心を落ち着けたい時、ホッとしたい時、忙しい時ほどお茶の時間をつくります。ひとときの平穏がどれだけ大切かを静かにかみしめる。 

 

今日の寫眞・・一日で、出會ひから、親子のやうな關係になつたモモタとノラ、とぼく!