五月廿九日(日)辛亥(舊四月廿三日・下弦 晴

 

今日の讀書・・ラフォーレ修善寺にて。午前中で仕事はすんだので、歸りは小田原經由で小田急線の町田に寄りました。もちろん、車内では、『ひらがなの美学』を開き、景色を見ながら、くづし字の「美」に酔いしれるほどではありませんが、どれだけ讀みとれるやうになつたか、樂しみながら讀み進むことができました。 

さて、町田といへば高原書店です。時間があるときにだけ、修善寺の歸りに寄るのですが、幸ひに今日は立ち寄ることができました。高原書店は、一つのビル全體がお店ですから、見て回るだけでも時間がかかるのです。でも、神保町の古本まつりとくらべると、みな値段が高くて求める氣にはなりません。せいぜい、平臺の百圓均一の中から掘り出し物を探すくらゐが樂しみです。それと、和本もみあたりません。 

それと、町田に來たら柿島屋を忘れてはなりません。まだ明るい五時前に行つたのですが、開いてゐました。人も八割方入つてゐます。聞いたら、日曜日はお晝から開いてゐるさうです。それで、いつものやうに、生ビールと馬刺しの上と、冷や奴でご飯をいただきました。ニンニクが心配でしたが、無臭のやうで、どうどうと歸宅することができました。 

 

今日の《平和の俳句》・・「平和はね今自分がいることだよ」(十五歳男) 

〈金子兜太〉うろうろしないで、われここにありと胸を張る。これが平和。 

〈いとうせいこう〉続く人の命を指すか、あるいはこの「今」を示すか、大きな一句だ。 

 

今日の寫眞・・ラフォーレ修善寺のお仕事場。歸りに寄つた町田の柿島屋とその馬刺し。それと、今の政治に異を唱へる類の本が竝んだ久美堂書店。ご主人の許可を得て、寫眞に撮らせていただきました。最後は、今日の新聞切り抜きです。