三月廿五日(金)丙午(舊二月十七日 晴のち曇り

 

今日は金曜日、神田の東京古書會館と五反田の南部古書會館の二個所の古本市をはしごして、お勉強してまゐりました。なんと言つても、今日の掘り出し物は、明治時代の東京の地圖です。一枚物ですが、これは役に立ちさうです。 

三田線も、淺草線も都營ですので、ぼくのパスモは減らなくてすむので助かります。それで、歸りは淺草に寄り道して歸つてきました。 

 

今日の寫眞・・まづは、ステレオ立體寫眞。雷門です。人物が動いてゐるとむずかしいのですが、チャンスをねらひました。 

それと、五反田にある南部古書會館と、今日求めた掘り出しモノ、明治三十七年發行の『東京市街全圖』 と 荒畑寒村著『谷中村滅亡史』(新泉社) です。 

『谷中村滅亡史』は、カバーもない裸本で、そのかはり二〇〇圓でしたが、内容はすごい。著者の「改版にあたって・・・」と「自序」、それと、田中正造の「序」と、木下尚江の「序」と、宇井純さんの「解題─足尾鉱毒事件の意味するもの─」を讀んだだけですが、それだけでもう大興奮しました! 實は明日、「渡良瀬遊水地ヨシ焼き」を見に行くので、いささか關心が向つてゐたからですが、近代日本の公害問題の原點ここにありです。これは、後日じつくりと觸れたいと思ひます。 

また、明治三十七年の地圖によると、『東京市街全圖』 といふその名のごとく、北區と足立區と葛飾區は郡部であつて、「東京市」には含まれてなかつたことがわかります(三月七日の日記參照)。 

そして、今日の切り抜き。東京新聞の第一面です。

 



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