二月六日(土)戊午(舊十二月廿八日 曇天

 

正月廿九日から送りはじめた、『〈中仙道を歩く〉感想文集』ですが、今日ポストに出しに行つた方をふくめて、二十七人となりました。八十六名の完歩者の、まだ三分の一ほどです。それでも、何册も求めてこられた方がをられ、手渡ししてくださつたやうですから、あと、三、四名は增えてゐるかも知れません。 

今後は、くちコミを期待するしかないんですが、さうはいつても、送つてさしあげたい方の顔がたくさん浮かんでくるんです。いつもお二人仲よしで、ご主人は男性のなかでは最年長の堀田さんご夫妻や、明るい大きな聲で話される佐々木さん(長濱の翼果樓ではぼくとツーショット。『文集』25頁)や、鬼岩をともに歩いた船橋にお住まひの竹本さん、歩きながら犬の話をかはしたあのご婦人や、養老の瀧でお肌すべすべになる水を飲まれてニコニコしてゐたお二人連れはじめ、あの方この方の顔だけはよく覺えてゐるんです。お名前を聞きておけばよかつた、電話・住所も聞いておけばよかつたとは、後の祭りですが、それだけに悔しい! 

 

今日の讀書・・小松英雄著『みそひと文字の抒情詩~古今和歌集の和歌表現を解きほぐす』(笠間書院)繼讀中。今日は、「わかやとのいけのふちなみさきにけりやまほとときすいつかきなかむ」(夏・一三五)につづいて、「さつきまつはなたちはなのかをかけはむかしのひとのそてのかそする」(夏・一三九)をお勉強。あまりに細かい穿鑿といふか、解析作業なので、しばしば思考がフリーズ!  

そのたびに、イージーリーディング。夏目房之介著『古典教養そこつ講座』(文春文庫)を讀み終へ、つづいて、久しぶりに東直己の『誇りあれ』を讀みはじめました。

  

今日の寫眞・・ベランダから部屋に入ろうかどうか迷つてゐるモモちやん。と、切り抜き。