二月四日(木)丙辰(舊十二月廿六日・立春 晴

 

今朝、母が突然に塀の蔦を氣にし出したので、すぐに刈り込みをはじめました。突然で、しかも言ひ出したら止まらないのはいつものこと。すぐ取りかかるしかありません。妻は税務署に出かけたので、一人で刈り揃へ、掃いて終り。その間約一時間。外の道路沿ひだけでしたので、短時間で仕上げることができました。 

ところが、やつと机の前に座つたと思つたら、今度は歸宅した妻が、一緒に行つてといふのです。赤札堂に置いた自轉車のところまでこれから行くのだが、道具を持つて來て欲しいといふのであります。よく聞くと、昨日妻は、店の前に置いた自轉車のカギを無くしてしまつたのでした。その錠が閉まつたまま置いてきてしまつた自轉車のを、行つて壊したいので、手傳へといふわけなんです。 

歩いて行きました。自轉車を整頓してゐるおぢさんが心配してくれてゐたらしく、すぐに近寄つてきましたが、まあ、どうにか持參した金鋸(金挽鋸)で挽き切ることができました。それで妻は、赤札堂に寄つて、チョコレートとマコロンと金吾堂の厚焼せんべいを買つてくれました。めでたしめでたし。

 

晝からは書道教室が控へてゐました。が、手先が震えるほど力を出すことはなかつたので、今日のお稽古、「申」といふ字でしたけれど。わりと氣持ちよく書けました。どういふわけか、行書とともに、楷書のはうもうまく書けたので、〈今日の作品〉は楷書を提出しました。 

その書道教室も、三月で終はりです。四月からは、近所で行はれてゐる敎室に通はうかと思つてゐます。漢字とともに、希望によつては假名も敎へてくれるのださうです。 

 

中仙道を一緒に歩いた五、六人と、「柔らかい飲み會」をやろうといふことになり、みなさんの都合を調整をして、二月十五日(月)と決まりました。月曜日は弓道の日ですけれど、やつと決めた日ですから、おとなしく從ひたいと思ひます。横濱の港を散策し、中華街で會食です。だいぶご無沙汰してゐるので、實に樂しみです。 

 

今日の讀書・・小松英雄著『みそひと文字の抒情詩~古今和歌集の和歌表現を解きほぐす』(笠間書院)繼讀中。 

 

今日の寫眞・・蔦を刈り揃へる前の塀。壊してはづした自轉車の錠。それと、お習字の作品。最後に大事な切り抜き。おまけはお菓子。