正月廿九日(金)庚戌(舊十二月廿日 氷雨

 

今日は一日中小雨で、むしろ氷雨とよんでもよいやうな寒さでした。でも、その中を出かけてきました。 

一晩考へたら、昨日は、さうなんですね、小生の世間知らずが、みなさんまで卷き込んで騒ぎ立ててしまひ、穴があつたら入りたい氣分に陥りました。が、穴などないので、地下で開催されてゐる「古本市」に行つてまゐりました。さう、氣晴らしです。ですから、神田の古書會館のみならず、五反田にある、南部古書會館にも足をのばし、それらのところで、興味深い「和本」ばかり數冊求めてまゐりました。 

一番の収穫は、『弓術法秘書 全』。ついで、『一休禪師悟り敎』、『蓮如上人九十箇條』、そして、本居宣長の『玉鉾百首』と『古今集遠鏡』。『遠鏡』は、小松先生がよく俎にのせられるので求めました。また、南部會館では、『色道禁秘抄』といふ、大きな聲では説明できない「性」に關する眞面目で面白い文庫本と同じサイズの上下本です。もちろんくづし字ですから。お勉強のためであります。 

 

忘れるところでしたが、『〈中仙道を歩く〉感想文集』を送るために、住所が分かつてゐる方々の宛名を妻に書いてもらひ、ぼくが歸宅したあとで、出しに行きました。二十三名の方と、山寺さんをはじめとするトラベル日本のお世話になつた方へ五册お送りしました。 

 

今日の寫眞・・今日買ひ求めた和本。