十二月十八日(金)戊辰(舊十一月八日 晴

 

今日は、中仙道を歩いた方たちのOB會が開かれました。完歩された方は八十六名をられますが、みな顔見知りとは限りません。同じコースを三度に分けて歩くわけなので、三度のうちのどのチームに參加するかによつて、顔見知りも限られてしまふからです。それで、ぼくはほとんどが第三陣でしたから、一陣や二陣だけに參加された方とはほとんど面識がないのであります。 

今日行はれたOB會は、實はその第一陣の方が中心となつて企畫されたものだつたのです。ですから、誘はれたときにはちよいと躊躇しました。ところが、實際に顔を合はせてみると、お見かけしたことのある方ばかりでした。それで、正直なところ、ほつとして、思ひ出を語り合ひながらのなごやかな散策と會食となつたのでありました。 

集合場所と時間は、目黑驛に午後三時でした。集まつたのは二十三名、男性十二名、女性十一名。幹事をしてくださつた属(さつか)さんのご努力のたまものです。

 一同は、久しぶりの挨拶を交はすと、行人坂を下りはじめました。坂の途中の大園寺を訪ね、目黑川に架かる太鼓橋を渡つて山手通りを横斷、美味しさうなうなぎ屋の角を右折すると、そこにめざす目黑不動尊がありました。ぼくは目黑川に沿つた、目黑美術館には行つたことがありますが、不動尊ははじめてでした。 

またその裏手にある、《甘藷先生・靑木昆陽墓》を訪ねました。國指定史跡でした。聞いたことのある名前ですが、よくは分かりませんね。この機會にちよいと調べてみませうか? 

再び不動尊前に出て、さらに歩き、《林試の森公園》に入りました。林業試験場があつたところで、さまざまな種類の樹木が林立してゐて、素晴らしい公園でした。夕日に輝く大樹の梢を仰ぎつつ、落ち葉を踏みしめながら、その南出口まで歩きました。 

小山台高校の脇をぬけると、商店街がはじまり、古本屋が先づ目につきましたが、みなさんと足竝みを亂してはなりません。心を鬼にして進むと武蔵小山驛に到着しました。日本一の商店街といふだけあつて、どの商店も賑はつてゐました。川野さんなんか、どういふわけか、三ノ輪橋の商店街とくらべて感心してをられました! 

その一角にある、井門といふ中華料理屋が忘年會會場で、五時から二時間、飲んで食べ、自己紹介もいたしました。この後に及んでも名前と顔が一致しませんでしたが、ぼくなんか、これでやつとすべての方を認識することができました。けれど、時間は非情でありまして、それでも記念寫眞を提案し、次回の交はりの基礎を作ることができました。 

属さんはじめ計畫してくださつた方々に改めてお禮申しあげます。それと、忘れてはゐませんでしたけれど、中仙道ではリーダーをつとめてくださつた檜垣さんも參加してくださいました。これからも、この一生の思ひ出となる中仙道完歩を記念する集ひがつづけていかれることを心から願ひました。 

 

今日の寫眞・・林試の森公園と井門さんでの記念寫眞。これは、これからみなさんに直接お送りするつもりです。

 


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