十一月廿三日(月)癸卯(舊十月十二日・小雪 曇天のち雨

 

風邪を引いたのか、ちよいと具會ひがよくないので、大事をとつて横になつて過ごしました。蒲團を引つ被つて本を讀むのはぼくにとつて至福の時でありまして、「山椒太夫」についての考察が一段落したので、きょうは、再び片桐洋一著『日本の作家7 恋に生き歌に生き 伊勢』(新典社)を出して讀み進みました。

それと、影印本の『伊勢集』と『古今和歌集』を傍らにおいて、随時參照しながら讀めました。まあ、伊勢について分かつてくるとともに、影印本文が難なく讀めるやうになつたのが嬉しくてなりません。といつても、いきなり出されたくづし字といふのは、すぐには讀めませんね。例へば慣れてゐる藤原定家の筆であれば讀めても、石碑や句碑のくづし字は讀みにくいです。それも慣れなんでせう、あれこれたくさん讀んでもつと應用力をつけたいと思ひます。

 

『北國街道(三)』作成のために、夜になつてから、寫眞の選別加工を行ひました。紀行文に合はせて選んでいきますが、どれがいいかを選ぶのに迷ふことしばしばです。これさへできれば、あとは文面に補足か註を加へて、仕上がりが見えてきます。

ところで、『中仙道を歩く 感想文集』の原稿が集まりはじめました。メールに添付してくださつた方が二名、文面にして封書で送つてくださつた方がやはり二名。どれだけ應へてくださるのか大變不安でしたので、これだけでもほつとしてゐます。

 

今日の讀書・・片桐洋一著『日本の作家7 恋に生き歌に生き 伊勢』(新典社)、どうにか半分ほど讀み進みました。伊勢と『古今和歌集』との關係、いや、さらに『後撰和歌集』や『拾遺和歌集』との關係も明らかになつてきました。

ただ、分かつてきたことがあつても、それらが自分の中でまとまらないといふか、有機的につながつてきてゐないことを感じます。でも、『歴史紀行十二 菅原道眞紀行』のつづきはこの『古今和歌集』をめぐつてのことしかないでせうね。

 

今日の寫眞・・「伊勢」關係本と妻がつくつてくれた甘酒。

 


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