二〇一五年十一月(霜月)一日(日)辛巳(舊九月廿日 晴

 

今日は、『北國街道を往く(二)』(加賀街道編)の作成に全力を傾けました。それでも遲々として進みません。やつと雨晴海岸に到着したんですが、なにせ、そこは、芭蕉と義經と大伴家持とが三つ巴に絡み合つてゐる場所なのであります。どのやうに解きほぐし、おとしまへをつけるか、惱みに惱んでをります。

 

今日の讀書・・昨夜、ついに『和歌威德物語』(古典文庫)を讀み上げました。五分册にして、持ち運びよく、どこにゐても讀めるやうにしたので、意外に早く讀めました。奥付を見ると、元禄二年(一六八九年)の印刷です。つまり、芭蕉さんが『奥の細道』の旅をした年ですよ、これは。當時の人が書いた文字が讀めるといふのは、なんともありがたいことです。はい。

 

今日の寫眞・・讀み終へた『和歌威德物語』五分册と、その奥付。そして、例のごとく、東京新聞の切り抜きであります。

 


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