十月廿日(火)己巳(舊九月八日 晴

 

今朝早く、母を連れて京成上野驛まで行き、やつてきた妹に託しました。弟のゐる長野縣の佐久に遊びに行くので、母をともなつてくれるといふのです。

歸宅してから、あらためて家を出て、驛前の眼鏡屋に行き、昨日受け取つた遠近兩用眼鏡が使ひにくいことを告げて、直してもらふことにしました。

また、そのまま、下り電車に乘り、京成八幡驛前の山本書店と、市川眞間驛の線路際にある智新堂書店に行きました。兩古書店ともけつこう充實してゐて、たまには訪ねておかなければなりません。以前、『入木抄』を見つけましたしね。暖かくよい天氣で、のほほんとした氣分を味はつてきました。

明日は、「初期中仙道を歩く」ツアーです。すでに中仙道を完歩してゐるので、つけたりなんですが、中仙道が開設されてわづか十數年で廃止になつてしまつた、舊道中の舊道なんです。以後は、下諏訪宿のつぎが、鹽尻峠を越えて鹽尻宿、洗馬宿、本山宿、そして贄川宿とされてゐますが、その舊道は、下諏訪宿から途中の岡谷で辰野・伊那方面へ折れるのです。が、そのまま南下せずに、小野峠を越え、小野宿に出ます。この小野宿は、鹽尻宿から伊那方面をつなぐ三州街道と交はる宿場で、たいへん賑はつたさうです。素晴らしい古民家がたくさん見られるさうです。さらに西進して牛首峠を越え、中仙道の櫻澤に出るまでが今回のコースです。櫻澤には、あの「是より南 木曾街道」の石碑が建つてゐます。再會、でないか、再訪問を樂しみにしたいと思ひます。

ところで、夜九時過ぎに母が歸つてきたので、驛まで車で迎へに行きました。上野で電車に乗せてくれた妹からの電話によると、野山を一日中歩いたといふことでした。いやあ、九十三歳の母に負けてはゐられません。はやく寢て、明日に備へます。

 

今日の讀書・・『和歌威德物語』の四分册めが讀み終はり、最後の五分册めに入りました。

 

今日の寫眞・・朝刊の切り抜き(昨夜の集會の樣子)。昨晩見たデモクラTV。お二人の掛け合ひが面白い。『安倍「壊憲」を撃つ』といふ對談集を出してゐることを知りました。それとあとは、日記本文を参照のうへ、ご想像ください。

 



コメント: 0