八月廿六日(水)甲戌(舊七月十三日 雨、肌寒い

 

今日は樂しい通院日。でも、一日中雨でした。

それで、昨日、メールで、『北國街道(一・後編)』のパワポ版を送るついでに、明日は、慈恵大學病院に定期通院ですが、ちよいと國會のはうまで足をのばしてもいいかなと考へてゐます。もちろん、ドクターストップがかかつたら、神保町に變更いたします。では、みなさまのご健康とご健闘をお祈りしてをります。」なんて書いてしまつたのですが、結局國會議事堂へは行けませんでした。

いつもは心臟外科ともう一つ、午後の科にかかつてゐるんですが、心外で、もう一つ別の科で診てもらふやうに言はれまして、まあ、結果は問題なかつたのですが、それこれ三つの科にかかつたら疲れてしまつたのであります。まあ、ドクターストップがかからなかつただけよかつたですが、それでも國會議事堂の周邊行動はやめにして、神保町の周邊行動にきりかへ、早めの夕食を、以前一度だけ訪ねたことのある、水道橋の「かつ吉」でひれかつをいただいて歸宅しました。

明日は、今月二度目の修善寺です。お仕事があるといふのは、もちろんたまにでいいですが、精神的に良いものです。はい。

 

今日の讀書・・永井荷風著『地獄の花』(『地獄の花・夢の女』新潮文庫刊所収)を讀みました。思つたより面白かつたです。明治三十五年の作とはとても思へず、その時代の風俗をよく描いてゐると思ひました。

それに、地名を列擧しながら讀み進んできましたが、地名が出てくるのは最初のはうだけで、あとは、園子といふ主人公が、女として、まあ、時代の波に押しつぶされないで、成長してゆく物語になつてゐて、これが、ちよいとはらはらして面白かつたのです。

さう、地名の中には、「向島、白鬚の堤、枕橋、吾妻橋、言問、長命寺、竹屋の渡し、などどともに、堀切の菖蒲園の名前が出てきたのは愉快でした。また、言葉の使ひ方としては、次のやうなのが珍しかつたので、列擧しておきます。

直樣(すぐさま)、鳥渡(ちよつと)、軈て沈んだ語調(てうし)で、何卒(どうぞ)、可厭(?)、華美(はで)、亂次(しだらな)い、俯向(うつむ)いた、平素(いつも)、缺點(あら)、萬一(もし)。以上でした。

 

今日の寫眞・・今日も氣になつた投稿二つ。空いてゐた心外前の待合所。それに、かつ吉店内。

 



コメント: 0