七月卅日(木)丁未(舊六月十五日) 晴のち曇り

 

今日は、寫眞の選別加工とともに、安土城について調べてみました。が、その過程で、ぼくは大變なことに氣づいたのです。それは、ネットで注文した、中公文庫の『完訳フロイス日本史3 織田信長篇Ⅲ』が屆いたのを見て、今まで使用してゐた、東洋文庫の『日本史 キリシタン伝来のころ─ルイス・フロイス』全五卷が、部分譯で、しかも、原本のポルトガル語ではなく、ドイツ語譯からの重譯本であつたことを、改めて知つたのです。それででせうか、岐阜城のあたりでだいぶ丁寧に關連記事を探したのに見出せなかつたのはそのためだつたのです。

それに對して、中公文庫の『完訳フロイス日本史』(全十二卷)は、松田毅一さんが、「少年時代からブラジルに渡り、ポルトガル語とラテン語で長く過ごされた」川崎桃太さんの協力を得て「手写本から全訳を刊行」したものなんです。東洋文庫を信賴してゐたもので、同樣のものは必要ないと思ひ込んでゐたぼくが淺はかでした。

 ためしに、いはゆる「安土問答(安土宗論)」の記事を比べてみたら、一目瞭然でした。六頁にわたる詳細な内容が、たつた三行でまとめられてゐたんです。そのうへ、記事内容も、東洋文庫版では、ザビエル來日から約三十年後の天正六年(一五七八年)までしか譯されてゐませんが、中公文庫版では、文禄二年(一五九三年)までつづくのです。

一氣に讀めるわけではありませんが、これは全卷必讀ですね。さう思ひます。

 

午後、妻とメガロスに行き、冷房の効いた部屋でなまつたからだを動かしてきました。つでにシャワーを浴び、頭も洗ひ、さつぱりして歸宅しました。

 

明日は、「安全保障関連法案に反対する学者の会」と、「自由と民主主義のための学生緊急行動 シールズ」の國會周邊抗議活動です。ぼくは、學者でも學生でもありませんが、參加したいと思ひます。夕方としか分かりませんが、まあ出かけてみます。

 

今日の寫眞・・夕食のデザート。お初の梨でした。でも、まだ今一の舌觸りと甘さでした。それと、中公文庫の『完訳フロイス日本史3 織田信長篇Ⅲ』と、東洋文庫の『日本史 キリシタン伝来のころ─ルイス・フロイス』です。

 


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