七月十日(金)丁亥(舊五月廿五日 曇りのち晴、暑くなる

 

昨夜、『中仙道を歩く(廿八前編)』を仕上げ、しかも愛讀者のみなさんにお送りできたので、今日は、ちよいと中休み。神田古書會館の古書市に出かけてまゐりました。朝のうちは涼しかつたのに、古書市を見て出てくると、外は蒸し風呂のやうな暑さに變はつてゐました。いつもなら、それからも歩き回るのですが、掘り出し物を持つて、早めに歸路につきました。

夕食後、パソコンを開いてみると、『中仙道を歩く』をお送りした返事のメールがいくつか屆いてゐました。なかでも、川野さんが、「彦根城で会った、彦根東高校の女生徒との一瞬の交友に感激されてるのが清く初々しいです。しかし、それなのに、〈一類孤魂等衆〉の碑の、行き倒れの老人に乳をふくませる話の後日談、同行のS女史の 『赤ん坊は良いが云々・・・』 を掲載してないのは片手落ちというものでしょう」 と書いてくださつたのには、ぐう~つときてしまひました。實は、書こうかどうかまよつたのであります。しかし、いい格好しいのぼくにはどうしても書けなかつたのであります。お許しください。どうしても知りたい方には、個々お敎へはしますが。

 

今日の寫眞・・今日の収穫本、二册。きたない和本は、『道中膝栗毛』です。

 

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