六月八日(月)乙卯(舊四月廿二日 曇り

 

今日、妻が美術館めぐりをするといふので、ぼくもついて行きたいとお願ひしたんですけれど、「あなたは弓道でせう。ダメです!」といはれてしまひました。それで、妻を送り出してから、また横になり、お晝から弓道場へ行きました。まあ、やることがあつたので、道場へ來てよかつたんです。

實は、弓の握りが細くて、きつく握つたときに、小指の先が手のひらに刺さつて仕方なかつたんです。先週など、肉刺(まめ)ができたしまひました。それで、伊豆にゐた時に一度は卷いてゐて、東京に歸つてから、はがしてしまつてゐた皮を探しだし、改めて卷いたんです。いやあ、効果てきめん、第一射からして的中でした。今まで命中しなかつたのは、握りのせいだつたんですね。めでたしめでたし。

歸宅すると、ちやうど妻も歸つて來たので、子猫たちに夕食を出してから、龜有病院に母を見舞ひました。すぐにでも退院したいやうでしたが、妻がどうにかなだめてくれました。

 

ワード版『歴史紀行四十九 中仙道を歩く(廿七)』(赤坂宿~醒井宿)、まだ第一日目ですが、奥深い歴史に遭遇すること度々で、なかなか進みません。なにか、試されてゐるやうでもあります。はい。

 

今日の讀書・・昨日注文した、志水辰夫著『引かれ者でござい 蓬莱屋帳外控』(新潮文庫)がもう屆いたので、すぐ讀みはじめました。第一作の『つばくろ越え』もさうでしたけれど、いくつかの作品からなつてゐます。が、連作とでもいふのでせうか、飛脚問屋に雇はれた者たちとはいへ、主人公がその作品のたびに違ふのですよね。そこがちよいと不滿ですけれど、みな年をくつた譯ありの人物なので、これまた面白いところかも知れません。

『つばくろ越え』の解説者の、北上次郎さんは、笹沢佐保の「木枯らし紋次郎」と比べてゐましたが、たしかに似てゐますね。

 

今日の寫眞・・氣分がよかつたので、みなさんを誘つて記念寫眞を撮りました。が、それは差し障りがあるので、離れて撮つたみなさんのお稽古中の姿を載せます。

 

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