四月廿九日(水)乙亥(舊三月十一日 晴

 

今日は、旅の二日目の寫眞を選別加工をしました。紀行文はすでに日記として、數回にわけて書き送つてゐたので、寫眞さへ出來てしまへば、あとは時間がかからないと思ひます。

だからといふわけではありませんが、晝から、今まで自由に出し入れしてゐて整理出來てゐなかつた、日本古典文學などの文庫本を、書かれた順番に竝べかへてみました。『国語国文学手帖』(小学館)の年表と照らしあはせながら、書かれた年を確定していつたんですけれど、困つたことに、何時書かれたかが書かれてゐない本が意外と多いのです。

ためしに、『うたたね』(講談社学術文庫)を開くと、解説の中に「成立」の項があつて、讀んでみると、作品の成立年代については、作者が十八、九歳ごろと、三十二歳以降とする説がある、と言つただけで、ぢやあ、何年頃と何年頃とかは書かれてゐないのです。この本だけではありません、國文學者といふ人種はぼくは會つたことありませんが、自分たちだけで了解しあつてゐるだけで、全然開かれてゐない印象があります。いや、へたなことを言つて足を引つぱられないやうに、そのはうに重心をおいた書き方ですね。

とくに、影印本の解説なんか、ぼくは目を通さないことにしてゐます。ただイライラするだけですから。

きょうは、とりあへず、『出雲風土記』から、『元治物語 幕末同時代史』まで、一三〇冊ほど整理してみました。前後の作品が比較できて、歴史の流れを正される思ひがします。

 

今日の寫眞・・解説は無用。ただバカ面白い番組です!

 



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