十二月十七日(水)壬戌(舊十月廿六日 晴れ

 

ちよいと氣にかかつたので、朝、馬籠宿の觀光協會へ電話をしました。明日明後日にかけて、妻籠宿から馬籠宿を歩く豫定ですが、雪の樣子はいかがでせうかと、お聞きしたんです。そうしたら、女性の方が出られて、雪が今降り續いてゐると言はれ、さらに、峠の方は、降つた雪がとけないままで、そのうへこれから大雪になりさうだから、越えるのはやめてください、とさうおつしやるのでした。はいはい、とお聞きして電話を切りましたが、ぼくは、トラベル日本は、「雨が降らうが槍が降らうが」ですから、決して中止にはしないだらうなと思ひました。

もちろん、參加のみなさんは、ぼくも含めて、約二年の間、中仙道を歩いてきました。寒い日も暑い日も、雨の日も砂嵐の日も、嶮しい峠をいくつも越えて歩き續けてきました。今さら雪だ峠だといつて慌て騒ぐ人はをりません、とぼくは信じます。さう言ふ譯で、いやあ、面白くなつてきました、とぼくは思ふのであります。はじめてのアイゼンが役立ちさうです。はい。

 ただ、心配なのは、今回だけ參加される方です。妻籠宿だ馬籠宿だと誘はれて、飛び入りが何人をられるのかわかりませんが、強者揃ひのこの強行軍について歩けるでせうか? まあ、ちよつと氣をつかつてしまひました。

それで、今日一日、旅の豫習に専念しました。調べれば調べるほど發見があります。でも、實際に歩いてみて、何をどう感じるかが大切だと思ひました。

 

今日の寫眞:ネットで發見した、暖かい季節の二つの歌碑。明日と明後日にお目にかかる歌碑です。はたして、雪の中で發見できるでせうか。はたまたどんな情景が待ち受けてゐるのでせうか。

 


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