十一月廿九日(土)甲辰(舊十月八日・上弦) 曇り、一時雨

 

居ても立つても居られずに、今日は、神田の古書會館で開催中の“和洋會”の古本市に出かけてしまひました。この“和洋會”には、和本が多く出品されるからです。二時間ばかり、ゆつくり、じつくりと探し歩き、數册の和本を買ひ求めました。

もちろん、中には、といふよりほとんどが高價なものばかりなんですが、蟲食ひがあつたりして安いのもあるんです。『百人一首拾穗抄』、『一茶翁徒然草』、『いろは川柳』、『教訓百人一首』、『千字文講釋』は、すべてくづし字です。『小學信濃地理書』だけが活字本で、「中仙道を歩く」でも大活躍した、『信濃地理』より九年前の、明治廿年の出版です。ちよつと趣を異にしてゐるので入手しました。

『百人一首拾穗抄』は、蟲食ひが目立ちますが、中身まで蟲食まれてはゐません。この本は、天和元年(一六八一年)に書かれたものですが、まさか初版ではないと思ひますが、相當に古い寫本でせうね。惜しいことに、「下之一」と「下之二」だけです。「百人一首」のお勉強に少しは役立たせたいです。

『千字文講釋』は、岩波文庫にありますが、せつかくなので、くづし字で讀んでみたい一册です。

 

『中仙道を歩く(二十一)』のために、歸宅後、寫眞の整理をぼちぼちはじめました。

 

今日の寫眞・・本日求めた掘り出し物(つまり安價な)和本。

 


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