十月十五日(水)己未(舊九月廿二日) 雨

 

今日の『狂歌問答』:五回目、昨日の續きです。

 

 「死でから佛といふも何ゆゑぞ こごともいはず邪魔に成らねバ 一休」

 「死でから仏になるはいらぬもの いきたるうちによき人となれ 蜷川」

 「追善にあふたほとけが盆棚へ としとしくれバうかむせはなし 一休」

 「ほとけとハなんだらぼうし柿のたね 下駄も仏も同じきのはし 蜷川」

 

いやあ、これは、蜷川さんのはうがわかりやすいですね。一休さんは、少しひねつてゐるんでせうか、今一わかりにくいです。では新しい頁前半に進みます。

 

 「ほとけにもなりかたまるハいらぬもの 石佛らを見るにつけても 一休」

 「まよふなよ五りんの石の墓じるし つみかさなつてあるとおもへば 蜷川」

 「引導ハ無事なるときにうけ給へ まつごのたびにおもむかぬうち 一休」

 「独來てひとりでかへる道なるに みちをしえんといふぞをかしき 蜷川」

 

 なんだか、かうもすらすら讀めてしまふと、有難味がうすいですね。よく噛みしめませう。 

 

今日は、昨日からはじめた、「中仙道を歩く(十九・後編)」の册子版にとりくみました。二日目の終りのところで不具合ひがあつたので、新たに書き足しました。ワード版の方には申し譯ありませんが、一新しました。

それにしても、ワードには手こずりますね。その點、パワーポイントはおりこうさんです。寫眞が思ふやうに移動してくれるんです。パワーポイント機能をお持ちの方は樂しみにお待ちください。

 

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