十月十二日(日)丙辰(舊九月十九日) 晴れ

 

今日は、妻と、野外散歩と洒落こみました。京成電車で船橋驛まで行き、そこから東武鐵道野田線の馬込澤驛で降りて、ぶらぶらしてきました。歸りは、柏驛へ出、そこで例の担々麺を食べました。一時間ばかり別行動してまた驛で待ちあはせて歸宅しました。すると、母が先に歸つてゐたんです。まだ二時半です。あとできいたら、妹が、川崎フロンターレの試合の應援に行くので、早く歸つてきたんださうです。せつかくなんだから、ゆつくりしてきてほしいと思ひました。 

 

今日の『狂歌問答』:二回目です。ご覽のやうに、古文書と違つて印刷された和本ですから、ふりがなが振られてゐます。ありがたいことに、變體假名だけでもしつかり讀みなれてゐれば讀めるわけです。ただ、漢字にしたはうがわかりやすい文字もありますが、そのまま寫しておきます。

 

 「光陰ハ矢ばせを渡る船よりも はやいとしらバすゑを三井寺 一休」

 「分限に粟津にぜぜをつかふなよ こころ堅田にしまつからさき 蜷川」

 「金銀ハ慈悲と情と義理と恥 身の一代につかふためなり 一休」

 「世の中ハ貧者有徳者苦者樂者 なんじやかじやとて末ハむしやくしや 蜷川」

 「今日ほめて明日わるくいふ人の口 なくも笑ふも嘘の世の中 一休」

 「世の中ハ乗合船の假ずまひ よしあしともにめいしよ旧跡 蜷川」

 「一休も破れ衣で出るときは 乞食坊主と人ハいふらん 蜷川」

 「袈裟ころも有がたそふにみゆれ共 これも俗家の多りき本ぐわん 一休」

 

地口(語呂合せ)や、一休さんと蜷川さんの突込み合ひも面白いです。それでゐて、法語ですからね、きつと、いいこともおつしやつてゐます。

 

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